TrafficSentinelバージョン8.2 日本語版リリースのご案内

TrafficSentinelバージョン8.2 日本語版リリースのご案内

2018年10月: InMon Traffic Sentinel 8.2 (日本語版) がリリースされました。保守契約ユーザ様は、無償でアップグレードが可能です。

新機能・改良/変更点:

  1. 新しいスケーラブルで適応性の高いSNMPポーリングエンジン
  2. SNMPv3でのAES 256ビット暗号化のサポート
  3. スイッチポートビューでの追加情報フィールド
  4. JavaScript APIからのすべてのSNMP情報へのアクセス

統合された適応性の高いSNMPポーリングエンジン

Traffic Sentinelは、通常、遠隔から送出し続けるsFlowデータを使用してネットワークから効率的にSNMPカウンタを収集しますが、sFlowをサポートしていないデバイスに対しては、SNMPポーリングによってSNMPカウンターデータを収集します。 SNMPは、エージェント検出、トポロジ検出、VLAN検出、ホストロケーション、アドレスマッピングなどにも使用されます。今回のTraffic Sentinelのリリースでは、すべてのSNMPポーリングが1つの新しいエンジンで処理されるように改良し、必要に応じて複数のCPUコアを適宜割り当てられる方式を採用し拡張性を向上させました。ポーリングエンジンは連続的に動作しますが、応答の遅いデバイスがあったとしても、他のデバイスのポーリングに影響を与えることはありません。同じデバイスへのそれぞれのMIBウォークは、独立して処理することもできますが、ネットワーク内の各エージェントが複数の要求に同時に応答するようには要求されず、エージェントが応答が遅いと思われる場合は特別な待ち時間が挿入されます。

エンジンは、透過性と拡張性を最大化するよう仕様化されています。

1つのプロセスで通常は数百のスイッチを持つネットワークに対応できますが、必要に応じて、global.prefsオプションの POLLERS = 4 を付与することにより、4つのCPUコア(以下の例ではinxpollプロセス)に均等に負荷を分散する設定が可能です。

SNMPv3でのAES 256ビット暗号化のサポート

SNMPトランザクションのセキュリティを向上させるために、SNMPv3を使用しているときに、完全なAES256ビット プライバシでの暗号化を指定できるようになりました。

スイッチポートビューでの追加情報フィールド

LLDPプロトコル(およびCDPにようなベンダー固有の同等機能)は、スイッチ間のリンク情報だけでなく、エッジ接続されたホストあるいはVoIP電話に関する追加情報も提供します。
トラフィック > ステータス ページで、ビューに新しい列を追加できるようになり、これらの情報を他のインターフェイスのプロパティとともに表示することができます。.

JavaScript APIからのすべてのSNMP情報へのアクセス

SNMPポーリングエンジンによって収集されたすべての結果は、state / agents / <IPADDR> / の配下に格納され、Network クラスの新しいメソッドを介してJavaScript APIからアクセスできます。:

var n = Network.current();
n.path = "10.0.0.253";
var table = n.snmpTable("bridgeQ");
table.printFixed(true);